朝から働いて帰りは深夜になることもざらにある

私は以前、事務業に就いていました。
データ入力が主な仕事で、休憩時間以外は一日一言も発さず終わることも。ワンパターンな仕事内容に飽き飽きし、いつかは転職せねばと考えていました。そんな時、Webデザインという仕事を知り、興味を持つように。

 

もともと趣味でサイト制作をした経験があり、これならと思って勉強をし始めました。何よりWebデザイン=カッコイイという安易な憧れが大きかったのだと思います。

 

実務経験がないのに、その場で採用

そしてみっちりPhotoshopやHTMLなどの勉強をして、ハローワークへ。めぼしいデザイン会社へ履歴書と共にデザイン案などを送ったところ、好感触の返事が。翌日、意気揚々と面接に向かいました。

 

すると、想像よりはるかに規模の小さな会社で、直接社長と面接ということに。

 

「デザイン案も悪くなかったし、今すぐに人材が欲しいから」

 

と、その場で就職が決まりました。

 

今考えれば実務経験のない私をやすやすと入社させることが、まず怪しいと気付くべきだったのですが…。

 

帰宅は20時以降が普通。深夜になることも

当時はデザイン会社に入社できたことが喜ばしく、身も心も輝いていたと思います。

 

しかし、現実は甘くはありませんでした。実務経験がないゆえに、デザインするのに時間がかかり、予定時間を過ぎても帰れない毎日。それは自分のふがいなさが原因なので、多少は仕方がありません。

 

しかしその所為で、夜遅くまでいることが普通になってしまい、予定外の業務もこなすように。おかげで0時を近くなることがほとんどで、家族にはさんざん心配されましたよ。

 

仕事がなければ、営業も自分の手で

また、小規模な会社だったため、営業も自分で行う羽目に。
チラシや冊子の広告が足りない時は「誰かいない?」などと聞かれ、断り切れずに自営の知人を頼ったこともありました。

 

仕事がないと自ら探さねばならず、苦労したものです。

 

休日出勤は月イチ、自宅業務は毎週のように

もちろん、平日で終わらなければ土日も出勤になります。また、家に持ち帰って自分のPCでデザインを行うことも。帰宅時に「これ明日までにやってきてね」と渡されたこともあります。休日に「○○の案、メールして」なんてことも。

 

給料は10万円前半。いつかは慣れる、給料が上がると信じて…

しかし恐ろしいことに、その頃は自分が遅いのが悪いんだ、と思っていたのです。休日がつぶれても、いつかは仕事に慣れて、こなしていけると信じていました。

 

ですが、やればやるほど仕事量が増えるだけで、改善される見込みはありませんでした。給料も10万円代前半から上がることはなかったです。明らかに仕事量の少ない会社に思えたので、文句もあまり言えませんでした。

 

周囲からの心配に退社を決意

周囲から「それは明らかにブラックだろう」「辞めた方がいい」と言われて、退社を決意。

 

しかし安易には辞めれず、退社ぎりぎりまで自宅業務を行っていました。この時も「短期で辞めるのだし、無理を言っているのだから仕方がない…」と考えていましたね。

 

同種はこりごり

そして今はまた別の会社で、事務職に就いています。
同種の転職も考えたのですが、Webデザイン業=時間に余裕がないという考えがぬぐい切れず…。今は定時に帰れる喜び、営業に回らなくても良い気楽さを噛みしめています。もちろん、責任のある業務ですから、誇りを持って勤めています。

 

デザイン業、ブラック会社に対する想い

デザイン会社での経験も、今となっては良い思い出です。世の中にはこのようなデザイン会社が多いこともまた事実だと思います。悲しいかな、憧れだけを持っている若者は一度痛い目を見るべきだ、などと言う人もいます。

 

そのような考えを持つ人間は人の上に立つべきではありません。そして安易に雇い、過剰業務をさせる会社が無くなることを切に願っています。


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