仕事内容より仕事仲間

今までいくつかの職(アルバイトを含む)を経験してきましたが仕事の内容に満足できなかったというものはありませんでした。もちろん自分がもともと仕事にあまり多くのことを期待しないタイプの人間だからかもしれませんが。

 

以前、学生時代にレストランでウェイターの仕事をしたことがあり、その経験を生かそうとホテルのウェイターに転職しました。丁寧で気配りのできる対応が求められる職であることは知っていたのでそうできるよう勤めたところ、幸いお客様からは好評価をいただくことができました。

 

しかし同僚たちはそれをよく思いません。新人の自分がお客様と親しく話していればそれをねたみ、後々文句をつけてきます。ひどいときはお客様の前であからさまな嫌がらせをします。よく見ると自分だけではなく、比較的新しい他の若い社員たちにも同様の嫌がらせをしています。もちろん全てのベテラン社員がそのような嫌がらせをしているわけではありませんがとても不愉快な光景でした。

 

あるとき、この現場を取り締まるマネージャーと控え室でたまたま二人きりになったので嫌がらせをしてくる社員について、そしてそのことを誰にも言えずに我慢している若い社員について話しました。すると意外な返答が。

 

「現場がまわれば誰がどんな思いをしようとそれでいい」と言ったのです。このマネージャーは自分がまだ若く、それほど弁が立たないと思ったのでしょう。この件を軽く片付けようとしたのです。ところが自分は心理学を学んでいたため、割と弁の立つほうでした。このマネージャーを追い詰め、彼が新人をどう思っているのかを聞き出しました。

 

彼はもう汗だくです。きっと自分がここまで弁の立つ人間だとは思ってもみなかったのでしょう。最後に彼を問い詰め、「あなたにとって新人とは単なる駒でしかないのですね。代えようと思えばあなたは自分たち新人を簡単に切り捨て、新しい駒を見つけてきますね?」と尋ねると泣きそうな顔で「はい」と答えました。上の人間がこれでは職場がギクシャクするに決まっています。自分が経験した転職失敗談でした。


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