ふてぶてしい態度をとって勘違いしていた

都会に憧れ、地元である北海道を離れ、進学・就職と全て都内を選びました。大手化粧品会社に就職が決まり、毎日が充実し自信に満ちた楽しい毎日でした。

 

ですが、実家の都合で北海道に帰ることになったのです。悔しくて仕方ありませんでしたし、会社に未練をたっぷり残して東京を後にしました。北海道での就職活動は、なかなかやる気になれませんでしたが、無職のままでいるわけにもいきませんので、嫌々ながらも面接を受けに行っていましたが、ことごとく不採用・・・。

 

今、考えると当たり前です。自分の好きな職種ではないからといって、面接の最中に待遇やお給料の質問ばかりしていたのですから・・・。本当に面接をしてくださった方に失礼な行為であり、社会人として恥ずかしい振る舞いでした。その時期に、私の目を覚まさせてくれたのは「近所だから通勤しやすい」といった理由で行った小さな手作り工房の面接でした。

 

相変わらず、ふてぶてしい態度をとりながら、自分の取得している資格を並べ、待遇やお給料のことだけに耳を傾けていました。すると、面接官である工房の店主の方が静かに言いました。「仕事内容に関して何の質問もありませんが、本当に聞かなくて良いのですね?これからのあなたの履歴書に載るかもしれないお仕事ですよ?履歴書を大切にしないのは、仕事を大切にしていない・・・と私は思いますが」

 

本当にその通りだと思いました。その後、私は自宅に着くなり謝罪のお手紙を書きました。不採用でも当たり前・・・との気持ちを持って。今、私はその工房で楽しく汗を流しながら働いています。店主の方が、素直で鍛えがいがあるから・・・と採用してくださったのです。

 

東京で生きがいだった仕事が、地元に帰っても、また更なる充実を与えてくれました。仕事の痛みの薬は仕事だったみたいです。

 

転職して良かった・・・。きっと私は工房で働いていなかったら人間的に成長できない勘違い女のままだったと思います。


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